参議院選挙のマニュフェストの前に2012年衆院選の公明党のマニュフェストをおさらい
自民党と組んで与党となって存在力も増している公明党。
最近は自民党への注目度が高いので影を潜めている面もあるが、憲法改正なども含めて公明党としてどう対応するかも見られる2013年の参議院選挙。とりあえず2012年の衆議院選挙のマニュフェストを振り返ってみよう。
キャッチコピーは「日本再建」
7つの日本再建を掲げる。
1、復興 2、住民本位の国のカタチ 3、新エネルギー社会 4、伸びる日本経済 5、一人ひとりを大切にする社会 6、子供の幸福を実現 7、日本外交の再建
表現は端折りましたが、本文を見ても抽象的すぎてちょっとわからない面が多い。。。
軽減税率の実現も大きく出ている。
・消費税率引き上げになったら低所得者対策を実行する。食料品などの生活必需品への軽減税率導入を目指す。
・住宅取得の時の消費税負担を軽減する措置を講ずる。
・被災地特例の減税
・中小企業への増税転嫁対策
・所得税の累進性の強化、相続税の基礎控除引き下げ、最高税率引き上げ
・自動車取得税の廃止を目指す
公明党はあまり一般的な大政党が築いてきた既得権益としがらみがないともいえる。
そのため減税などの関しては一般消費者、低所得者よりの政策が多い。自民党が強気でどんどん行くときには抑えるのは公明党という構図も少なくない。
2012年衆院選のマニュフェストはやや抽象的な部分が多いと個人的には感じた。
参議院選挙の公明党マニュフェストはもう少し具体性のある内容になることを期待したい。
自動車取得税の廃止など思い切ったことをいう部分は評価できる。また低所得者よりの姿勢も一貫しているのでよいだろう。
ただし、財源をどうするのかはいまいち見えない。大企業・高所得者からの再配分をいうだけでは、ちょっと極端に言えば共産党のいうところと似てないか?とも感じる。
政党には軸がないと票は反映されづらい。ただ公明党は支持基盤がはっきりとしているので、軸はもっとぶれずに強く押し出してもいいのではないかと思う。
もちろん極端すぎると浮動票が入らないので、そこは折り合いが必要だけど。
マニュフェストに求めたいのは抽象的な言葉ではなく、実際に公明党としてどうやっていきたいのかの方向性を数字や言葉で示すことではないだろうか。